カササギ殺人事件

海外ミステリーです。
上下巻です。
父さんは、外国ものは、人名やら地名がなじみがないんで避けているんですが・・・・。
新聞で紹介されたりしたこともあってベストセラーだったんで。
図書館の行列も長かったです。
文庫本で各360頁くらい、そんなに厚くありません。
で、なんと各1,000円(税抜)、文庫本2冊で2,000円です。
やっぱり、海外ものは翻訳とかいろいろ費用がかかるんでしょう。

カササギ殺人事件、原タイトル:MAGPIE MURDERS、アンソニーホロヴィッツ/著、山田蘭/訳、東京創元社、9月
上巻:2018.9、15cm 360p
下巻:2018.9、15cm 382p

Kasasagi

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「パイ屋敷の家政婦の葬儀が執り行われた。鍵のかかった屋敷で起こったのは事故か、殺人か。余命わずかな名探偵ピュントの推理は…。」

上巻を読み終えて、「面白いけどふつうのアガサクリスティみたいなミステリーじゃないかなぁー」って。
そして、下巻を読み始めて、すぐに「エッーーー」
これはなんかすごい本です。
こういう仕掛けの作品は見たことありません。
ありとあらゆるトリックはもう出尽くしたと思ってたんですが・・・。
ものすごく事前にキチンキチンと設計された完璧なミステリじゃないかと。
ネタをばらすようなことはとてもここには書けません。
ぜひ、予備知識まったくゼロで、多くの方に読んでほしいです。

ただ、外国ものは、読みづらい。
地名が出てきても、ロンドンからどれくらい離れているのかわからないし。
人名が出てきても、これが男性なのか女性なのか?
随所にでてくる言葉のパズルは、英語が堪能じゃないと理解できなし。
でも、そういった不都合を差し引いても傑作だと思います。