一刀斎夢録

浅田次郎さんの「新撰組もの」といえば、「壬生義士伝」が有名なんですが、今回はあえてこちらを選びました。
なぜなら、三番組組長の斎藤一の存在がどうしても気になっていたんです。
新撰組の人斬りといわれた斎藤が、映画「るろうに剣心」では警視庁刑事として颯爽と登場します。
薩長と戦ったのに、新政府の警察官とは、いったい「なんで?」。

一刀斎夢録(いっとうさいむろく)、浅田次郎文藝春秋 
上巻:2011.1、20cm 368p
下巻:2011.1、20cm 384p

0ittousai

0_ititousai

新選組三番隊長・斎藤一。鳥羽伏見、甲州会津。そして死に場所を求め、男は西南戦争へ…。」

斎藤一」をひっくり返すと、「一刀斎」だそうです。
やっと読みました。
言葉が古めかしくて読みづらいし、上下二巻もある。
難しい山を征服したような・・・・。
わかりました。
なんで、新撰組から警官になったのかが。
小説だから、史実かどうかは不確かですが、やはり明治時代初期のころって混沌としてたんだと。
そして、西郷隆盛西南戦争がポイントだったということが。
斎藤一は、大正4年、71歳で亡くなったそうです。
------
これまでに読んだ浅田次郎さんの本は下記です。
蒼穹の昴地下鉄(メトロ)に乗って天国までの百マイル椿山課長の七日間、プリズンホテル、鉄道員(ぽっぽや)、一刀斎夢録