昨日がなければ明日もない

宮部さんの18冊目の本です。
「誰か」「名もなき毒」「ペテロの葬列」「希望荘」を読みました。
とうさんは杉村三郎シリーズの大ファンなんです。
図書館の行列は長かったです。

昨日がなければ明日もない、宮部みゆき文藝春秋、2018.11、20cm 396p、4月

「自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、杉村が奮闘する。」

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3つの中編集です。
このシリーズは、ほんと読みやすいし、おもしろい。
途中までは、たいしたことない事件だと思っていたら、終盤怒涛の展開へ。
サラリーマンから探偵になった杉村三郎が、別れた妻子を思いながら、たまに来る小さな依頼をキチンキチンと片付けていきます。
杉村探偵はほんと「いい人」です。

杉村シリーズは、はじめの3冊がすでにテレビドラマ化されています。
「希望荘」と「昨日がなければ明日もない」も、これまでといっしょの小泉孝太郎さん主演でドラマ化してほしいなぁー。
小泉さんのあの個性のない平凡さが杉村三郎にぴったりなんです。
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宮部さんのこれまで読んだ作品です。
火車、小暮写眞館、レベル7、我らが隣人の犯罪、ぼんくら、日暮らし、ソロモンの偽証、負の方程式、誰か、名もなき毒、ペテロの葬列、希望荘、あかんべえ、ブレイブ・ストーリー、理由、おそろし三島屋変調百物語事始、ステップファザーステップ、昨日がなければ明日もない