ガダラの豚

初めての作家さんです。

あとで、調べたら、中島らもさんは、小説以外に、、広告・放送作家ラジオパーソナリティ、ミュージシャンなど多彩な分野で才能を発揮された方みたいです。

父さんと同じ1952年生まれ、でも、すでに52歳で亡くなっておられます。

ガダラの豚中島らも実業之日本社、1993.3、20cm 598p、5月

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「怪しげな僧侶やインチキ新興宗教の教祖、超能力青年や手品師、さらには呪術研究家やアフリカの呪術師など、日本とケニアの魑魅魍魎が跋扈する世紀末の人間戯画。 」

6百ページで字が小さくて二段組み。

なかなかの手ごわさを感じました。

でも、読み始めたら、止まらないほどのおもしろさ。

エンターメント小説の傑作でしょう。

第一部が怪しげな新興宗教のトリックをあばく展開。

第二部は一転して、アフリカ舞台にした呪術との戦い

第三部は怒涛の超常現象戦争

宗教のウサン臭さを追い詰めたり、アフリカ呪術を暴いたりと、トリックのねたを見せておいて、でも・・・・・。

登場人物が多彩です。

そのなかでも、主人公のアル中の大生部教授がずば抜けています。

たよりないダメおやじが、最後の最後に覚醒します。