読みづらい本でしたが、傑作でした。
次に選んだのは、「地下鉄(メトロ)に乗って」です。
たしか、以前映画化されていたような・・・・、見ていませんが・・・・。
地下鉄(メトロ)に乗って、浅田次郎、徳間書店、特別愛蔵版:2006.7、20cm 316p、初版は1994年3月、3月
「地下鉄永田町駅の階段を上ると、30年前の1964年(昭和39年)だった。真次は、在りし日の兄を目撃する。その後真次は、愛人みちこと、現実と過去を行き来しながら、兄の過去、父の生き方を目撃してゆく。」
ほとんど一気読みでした。
次の展開が気になって。
そして、ラストが・・・・・。
これは傑作じゃないでしょうか。
読んでいる途中で、、重松清さんの「流星ワゴン」に似ているなぁって思いました。
流星ワゴンが2002年、これは1994年でしから、「地下鉄(メトロ)に乗って」のほうがかなり前です。
流星ワゴンが、過去に戻っていろいろあっても、現実はまったく変わっていなかった、というお話しでしたが、こちらは、やはり、現実はなんにも変わっていないと思わせて・・・・・。
なんか、映画も見てみたいと思いました。
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1972年、20歳まで大阪に住んでいました。
1970年の万博開催のため、地下鉄が碁盤の目のように整備されました。
1973年に関東へ出てきました。
そのとき「東京の地下鉄路線はなんてややこしいんだろう」って思いました。
そして、銀座線に乗ったら、キーキーうるさく、なんと、時々車内が消灯します。
その都度、ドア近くの補助灯がオレンジに光りました。
なんか、大昔にタイムスリップしたような感覚になったことを、この本を読んで思い出しました。
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これまでに読んだ浅田次郎さんの本です。
蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)上・下、地下鉄(メトロ)に乗って