宮部さんの本では、火車・小暮写眞館・ぼんくら・ペテロの葬列が好きです。
今回選んだのは、けっこう昔の作品です。
ステップファザー・ステップ、宮部みゆき、講談社、1993.3、20cm 309p、1月、ふたり
「巨額の遺産を相続した若い独身女性の家に侵入してみると、なぜかどの部屋のなかも鏡だらけ。中学生の双子の兄弟と、彼らの父親代わりをする羽目になった泥棒の身にふりかかる様々な事件」
7つの短編集です。
おもしろいです。
軽いタッチです。
双子と泥棒が親子契約するという絶対ありえない設定なんですが、なんかそれもありかと思わせます。
双子がおたがい交代してしゃべるところがほんとかわいいです。
7つの物語には、おもしろさにバラつきがありますが、なんか、読んだ後おだやかな気分になるいい本です。
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宮部さんのこれまで読んだ作品です。
火車、小暮写眞館、レベル7、我らが隣人の犯罪、ぼんくら、日暮らし、ソロモンの偽証、負の方程式、誰か、名もなき毒、ペテロの葬列、希望荘、あかんべえ、ブレイブ・ストーリー、理由、おそろし三島屋変調百物語事始、ステップファザーステップ