痴人の愛

今日(8/16)も雨。

みほちゃん・たっくんの夏休みも、あと10日くらいになってしまいました。

もう少し天気が良くなってほしいです。

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谷崎潤一郎は、比較的短かい作品を7編読みました。

刺青、秘密、母を恋うる記、友田と松永の話、吉野葛春琴抄小さな王国

やはり、「春琴抄」の春琴・佐助の、異常な関係が一番記憶に残っています。

で、次は長編を選んでみました。

痴人の愛谷崎潤一郎中央公論新社、2006.10、16cm 359p、8月

Tijinnoai

「美少女ナオミの若々しい肢体にひかれ、やがて成熟したその淫蕩なまでの底知れぬ魅力のとりことなった譲治。奔放なナオミは譲治の背に跨って部屋中をめぐる。」

おろかな、壮絶な話でした。

男どもを翻弄するナオミ、でもそういうふうに育てたのは主人公であり、堕落していくのは自業自得、それとも、このうえない幸せなのかも。

若いときに読んでいれば、もしかしたら、これからの人生の教訓にしたかもしれませんが、さすがにこの歳になると・・・・。

それにしても、谷崎さんの文章は読みやすいです。

なんか独特の世界があって、もう一冊ほかのものを読んでみたくなりました。