幼年時代・風立ちぬ

明治・大正・昭和の作家さんの本を読もうということで、いろいろ試してみたんですが、「21世紀版少年少女日本文学館」シリーズがとっつきやすかったんで、とりあえずは、ひととおり読んでみようと思っています。

全20巻です。

「21世紀版少年少女日本文学館 7 幼年時代風立ちぬ」、講談社、2009.2、20cm 311p

室生犀星著:幼年時代

 佐藤春夫著:西班牙犬の家、實さんの胡弓、おもちゃの蝙蝠、わんぱく時代(抄)

 堀辰雄著: 風立ちぬ

室生犀星:1889年(明治22年)-1962年(昭和37年)、72歳

佐藤春夫:1892年(明治25年)-1964年(昭和39年)、72歳

堀辰雄:1904年(明治37年)-1953年(昭和28年)、48歳

Younenjidai

3人の作家さんの作品を読みました。

どれも非常に読みやすかったです。

そして、「幼年時代」・「わんぱく時代」・「風たちぬ」の3作品を読んだあと、巻末の略歴を見ると、みなさん、自分自身が過去に経験した出来事をもとに、物語を書いておられるようです。

特に、「風たちぬ」は、主人公と結核にかかった婚約者が、闘病生活のため高原で生活するという話で、時期的には、掘辰雄の妻の死亡と重なっています。

結核というその時代では、治る見込みのない闘病生活、迫り来る死、切なさと悲しみでいっぱいいっぱい。

淡々とした美しい文章で流れるような物語です。

この物語が、、宮崎駿監督のラストアニメ「風たちぬ」に大きな影響を与えたみたいです。

監督は、最近、またまた引退を撤回されたみたいです。

そして、父さんはアニメ「風たちぬ」は見ていません。