これまでもいっぱい読みました。
「火車」、「小暮写眞館」、「 レベル7」、「我らが隣人の犯罪」、「「ぼんくら」、「日暮らし」、「ソロモンの偽証」、「負の方程式」、「誰か」、「名もなき毒」、「ペテロの葬列」、「希望荘」を読みました。
これからも読むでしょう。
今回は、久しぶりの時代小説ってことで。
あかんべえ、宮部みゆき、2002.03、509p
「江戸・深川の料理屋”ふね屋”では、店の船出を飾る宴も終ろうとしていた。主人の太一郎が胸を撫で下ろした矢先、突然、抜き身の刀が暴れ出し、座敷を滅茶苦茶にしてしまう。ここに亡者がいるんです。見えないかもしれないけれど確かにいるんです。」
いやぁーこれは、面白い。そして、ステキな物語です。
これの前の「鹿の王」は、えらーい時間がかかったんですが、こっちは、分厚いのに、ほとんど、一気読み。
おばけさんたちと、おりんちゃんのかけあいが、ほんと、あったかくて楽しいです。
一人ひとりの過去と現在が、複雑にからみあって、終盤にきれいにほどけていきます。
ほんと、よくこんなお話しを考えるなぁー。
「ぼんくら」「日暮し」と同じように、宮部さんの時代小説はあったかいです。
宮部さんて、はずれがありません。
しばらく時間を置いたら、また、他の作品を手にとってみようと思っています。