死神の浮力

「死神の精度」を読んだら、もちろん、「死神 千葉」の活躍をもっと読みたくなります。

2冊をいっぺんに貸してもらっていたんで、ほんとうれしいです。

死神の浮力、伊坂幸太郎、文庫版 2016.7、538p/ハードカバー版 2013.7、436p

「娘を殺された山野辺夫妻は、逮捕されながら無罪判決を受けた犯人への復讐を計画していた。そこへ人間の死の可否を判定する“死神”の千葉がやってきた。千葉は夫妻と共に本城を追うが―。」

Sinigaminohuryoku

少女殺人事件というけっこう重たい話なんですが、なにしろ、とんちんかんな千葉さんの会話とキャラが面白いです。

途中、けっこういったりきたりの展開なんですが、最後は、一気にジェットコースター展開で、綺麗にまとまりました。

いつもどおり、「死神 千葉」の判定は「可」なんで、山野辺さんは死んでしまうんですが・・・・・。人間誰しもいつかは死ぬってことなんで。

この本も読み始めると止まらない面白さなんですが、父さんとしては、前作の「死神の精度」の方が、ほんわかとしたあったかみがあって、よかったように思います。