本日は土曜レッスンでした。
この件は、明日くらいに書きます。
今日は、ちょっと前に読み終わった本のことを書きます。
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和田さんのデビュー作「のぼうの城」をこのまえ読みました。
ついでに、映画もDVDを借りました。
次に選んだのが何年か前の本屋大賞をとったベストセラーです。
村上海賊の娘、和田竜(わだ りょう)、
上巻、2013.10、474p
下巻、2013.10、499p
「和睦が崩れ、信長に攻め立てられる大坂本願寺。海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に頼ろうとした。その娘、景(きょう)は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のないじゃじゃ馬で醜女(しこめ)だった…。 」
戦国時代ものということで、はじめは、地名や人名がわかりにくく、なかなか前へ進みませんでした。
ただ、お話しの舞台が瀬戸内に大阪上町台地、大阪湾なんで、大阪生まれの父さんは、地域間の距離感だけは持ってました。
そして、登場人物たちの人物像がわかり始めると、読むのが止まらなくなりました。
面白いです。
和田さんの「のぼうの城」は、もともと映画脚本だったということで、この作品も映画をみているような物語です。
後に大阪城が建つ地域(上町台地)に立てこもる大阪本願寺を滅ぼそうと戦いを挑む織田信長。
本願寺に兵糧を送ろうとする毛利方の村上水軍と、織田配下の泉州水軍が大阪木津川河口で激突します。
泉州水軍が投げる銛(もり)、村上水軍が繰り出す火薬玉、青竜刀に釘バット。
そこに、鈴木孫市(まごいち)率いる鉄砲隊。
敵味方入り乱れる中へ、跳びこんでくるのが、村上水軍の娘”景(きょう)”。
昔の戦いって、残酷で血みどろだったんだなぁーって思う反面、意外とのんびりしていたんだと思いました。
最新兵器の鉄砲も火縄銃なんですから。
本願寺 対 織田という単純な争いではなく、登場人物ひとりひとりが、いろんな思いで、戦いに挑んでいく姿が、ほんと感動的です。
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主役は村上海賊の娘”景”なんですが、準主役は織田方泉州水軍の頭領です。
その名前は父さんの苗字と縁があります。
以前から、瀬戸内海にも同じ名前の”島”があり、そのあたりに海賊がいたことは知っていました。
この本によると、その海賊たちの一部が、大阪南部の泉州へ移って泉州水軍になったみたいです。
知らなかったなぁー。