新参者

白夜行」、「プラチナデータ」、「容疑者Xの献身」、「流星の絆」、「秘密」を読みました。

去年5月に、ぶ厚~い「白夜行」を読んだときに、「新参者シリーズは、もう少し小ぶりで読みやすいですよ」というコメントをいただいていました。

去年の4月から、図書館で本を借り始めたんですが、「日本人作家の長編小説」という枠内で本を探すようにしていました。そろそろ他のものもということで、まずは短編集から。

これって、以前、阿部寛さんでTVドラマ化されているんですが、父さんは見ていませんでした。

「新参者」、東野圭吾、2009.9、348p

日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。」

Sinzan

もっと早く読んでおけばよかったなぁー。

ほんと、面白いし、読みやすいです。ほとんど一日で読んでしまいました。

短編集ではなく、「連作短編」というものらしいです。9つの短編が、ひとつの殺人事件をめぐって話しが展開していきます。

起きる殺人事件はたった一つなんですが、まわりのひとたちにおきる物語が、うなってしまうほどおもしろいです。

この本は、2004年から2009年にかけて、雑誌に、不定期に連載されていたものを、一冊にまとめたものみたいです。5年かけて、こんな物語を書くって、すごいなぁーって感心してしまいます。

この一冊の本が、そのまま、TVドラマの10回分くらいに相当するんじゃないでしょうか。ぜひ、1回分くらいをDVDで借りてみたいと思います。

そういえば、いぜん、TV放映の「麒麟の翼~劇場版・新参者~」を見ています。お話しは面白かったんですが、TVドラマを見ていなかったせいか、主人公にはいりこめなかった記憶があります。

「新参者」は、推理ドラマというよりは、加賀恭一郎の人間性を楽しむお話しだと思います。

「色黒で、彫が深くて、白い歯」というのが、トレードマークなんですが、ほんと、阿部寛さんそのものです。

東野さんが、阿部さんをモデルに書いたのかなぁー。