新世界より

今年のなって、「青の炎」を読みました。なんかやりきれない気持になりました。

いろんなジャンルの本を書いておられるみたいなんですが、なかにSFとあったんで、手にとってみました。

新世界より」 上  下

・上巻、貴志祐介、2008.1、498p

・下巻、貴志祐介、2008.1、573p

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「子どもたちは、大人になるために『呪力』を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子どもたちは徹底的に管理されていた…。」

やっと読み終えました。分厚い本が2冊。上下あわせて1000ページをはるかに超えています。それに、上巻の前半は、異形生物のくどくどした説明が続いて、なかなか進みません。下巻になってから、慣れてきたせいもあるし、展開も早くなったせいもあって、読むのが止まらなくなりました。

いまの世界が滅んだあとの未来の話です。一見平和に見える現実があっという間に破壊されていくさまが、壮大なスケールと緻密な設定で、描かれています。ほんとよくかんがえたなぁーって感心してしまいます。

読み終わったあと、なんだか一つの大きな山を登り切ったような達成感、そして脱力感です。どんな怖ろしいラストが待ち受けているのか、その恐怖からやっと解放された気分です。