コインロッカー・ベイビーズ

昔、「ダブルムラカミ」という言葉を聞いたことがあります。

そういえば、三田村邦彦さん主演の映画「限りなく透明に近いブルー」を見たことを思い出しました。原作者自身の監督作品だったと思います。でも、内容はまったく覚えていません。なんかよくわかんなかった内容だったんだと思います。

これまで、本は一冊も読んでいません。

コインロッカー・ベイビーズ 上・下

上巻、村上龍、1980、257p

下巻、村上龍、1980、223p

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「キクとハシはコインロッカーで生まれた。東京へ出てきたハシはポップスターへと登り詰めた。キクは笠原沖に眠る毒ガスを使ってこの世界を破壊したいと願う・・・・・」

蛇にピアス」のときに思った「読む本を間違えた」という気持がこの本でも・・・・。

なんか、読むのが痛いしキツイし、文章がごつごつしていて、読みにくいというか、気持悪いというか・・・・・。

でも、舞台が東京に移ったあたりから、そんなに気にならなくなりました。慣れてきたのもあるし、この殺伐とした雰囲気がちょっと好きになったのかも・・・・。

要は「東京のど真ん中で毒ガスをまきちらす」という話しなんですが、たしかに疾走感はあるし、先がどうなるかまったくわからない不安感もいっぱいで・・・・。

読み終わって、「やっと、読みきったぁー」。

でも、よくわかんないです。

村上春樹さんの本は「読みやすいけどよくわかんない」ですが、村上龍さんは、「読みにくいし、よくわかんない」です。

いまの気持は、「同じ作者の本を、もう一冊は読んでみようかなぁ・・・・・」。