だいぶ前にベストセラーになって、TV・映画化されたことは知っていました。作者の方は、俳優さんかなぁーと思っていたら、イラストやら、本やら、音楽やらと、マルチな活躍をされている方のようです。
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」、リリー・フランキー、2005.6、449p
「母親とは?家族とは?普遍的なテーマを熱くリアルに語る著者初の長編小説。 」
自伝的小説ということで、主人公の子供時代から淡々とお話が進みます。そして、最後のほうは、ほんと涙なくしては読むことができなくなりました。
こんなに、素直に、母親への思いが書かれた本を読んだのは、初めてだと思います。
別れた恋人を、いつまでも自分の娘のように付き合っていたオカン。魅力溢れる素敵な女性だと思いました。
主人公は、父さんより約10歳若いです。ですんで、本に登場する出来事が、ほんと身近に感じられます。
家族のありがたみを感じる本です。そして、親孝行は特別なことをすることでなく、家族の幸せを願って、毎日を過ごすことではないかと思いました。
父さんには、もう親はいません。自分の親は、幸せな人生だったのかなぁー。もっと、あのときなにかできなかったかなぁーっていまになって思います。