容疑者Xの献身

以前、「白夜行」と「プラチナデータ」を読みました。映像のほうは、TVのガリレオシリーズと、映画「真夏の方程式」は見ました。

「容疑者Xの献身」、東野圭吾、2005.8、352p

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「これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。」

読み始めたら、止まらなくなりました。ほんと、一気に読んでしまいました。

わかりそうでわからない事件の真相。なぜ、警察が犯人にとどかないのか?天才数学者が考えたトリックとは?

そして、最後の最後で、「あっ、そういうことだったのかぁーー」。

ガリレオシリーズなんでしょうが、主役は天才物理学者の湯川先生じゃなくて、天才数学者のほうでした。

読み終わってみれば、悲しさとせつなさが残りました。こういうのが、「東野さんらしい」というんでしょう。

大ベストセラーになったのも納得してしまいます。ガリレオシリーズは、映像のほうがなじみがあるんで、近いうちに、ためしに、映画版DVDを借りてこようかと思いました。原作には登場しない内海刑事の顔も久しぶりに見てみたいし。

「うーん、やっぱ、映画より原作のほうが面白いなぁー」とかぶつぶつ言いながら、「ここは違うよなぁ」とか突っ込み入れながら、見てみようかと思います。