まほろ駅前多田便利軒

ユーロスペースの「ジプシーフラメンコ」鑑賞時、本編前に、ヨーロッパ映画の地味ーな予告編が延々と続きました。その中で一本だけ日本映画がありました。「まほろ駅前・・・・・・」、「ありゃ、聞いたことある」と思って、自宅へ帰って、図書館HPの予約カゴにいれておいた一冊をすぐさま予約申請しました。

まほろ駅前多田便利軒」、三浦しをん、2006.3、334p

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「東京のはずれに位置する“まほろ市”。この街の駅前でひっそり営まれる便利屋稼業。今日の依頼人は何をもちこんでくるのか。」

以前、「舟を編む」の映画を見て、原作を読みました。

まほろ駅前・・」は、まったく違う雰囲気です。

別に、大事件が起こるわけでもないし、だるーい雰囲気で始まります。読み進めると、だんだんとまらくなります。主人公の男ふたりがなんか魅力的です。そして、まわりに登場する人物がみんなひとくせふたくせありなんです。でも、それほどの悪人は出てきません。だけど、ハラハラして、結局は、なんとなく、まぁーるくおさまっています。あったかくなります。

映画館の予告編で観たのは、どうも続編の「まほろ駅前狂騒曲」みたいです。今回の「まほろ駅前多田便利軒」も同じ俳優さんで、かなり以前に映画化されていました。

たぶん、瑛太さんが多田役で、松田龍平さんが行天(ぎょうてん)役でしょう。「舟を編む」もそうですが、仰天するような「変人」役といえば、松田龍平さんってことになるんでしょう。それはそれですごいことだと思います。

そういえば、本を読み始めてみて、それらがけっこう映画化されていることを知りました。いかに父さんが日本映画をスルーしていたかがわかります。いまは、我が家のDVDレコーダの調子が悪いんで、数年後に買い換えたら、ツタヤで旧作の日本映画をレンタルして、「ふむふむ、まあまあだなぁー、でも、やっぱ、原作のほうが面白いなぁー」なんて、ぶつぶつ言いながら見るのもいいかなぁーって思っています。