慰めの報酬

隣のお家から、「007/慰めの報酬」のDVDを貸してもらいました。こういったときは隣同士なんで便利です。

じいちゃんは、007シリーズはだいたい見てるんですが、ダニエル・クレイグ版ボンドの2作目を見ていませんでした。「スカイフォール」が面白かったんで、第2作も気にはなっていたんです。

たぶん、封切りの頃(2009年)はいろいろ忙しかったんだと思います。近頃は、シネコン全盛なんで、全国一斉にものすごいスクリーン数で上映されて、あっという間に過去の作品となってしまいます。ちょっと、見逃したら、もう映画館で見ることができません。昔は、ロードショー館、次に2番館、そして、名画座へと、雑誌ピアで追いかけることができました。昔話です。

で、さっそく、DVD鑑賞。もちろん、楽な日本語吹き替え版で。

始まって早々のアクションシーンが早過ぎて、ちょっと目がついていきません。そして、お話にもなかなかついていけません。(もしかしたら、映画館ほど映画をみるぞーという気持ちの切り替えができていなかったのかも)

「あっ、そうかぁ、これって、カジノロワイヤルの続編なんだぁー」ってわかったのは、しばらくしてからです。

愛する女性を失い、その復讐のためにボンドは、後ろで操っていた人物の脚を撃って・・・・・。なんか思い出してきたぞーーー。前作のラストシーンの完全な続き物でした。

それにしても、話の展開が早く、そして、これでもかっていう陸海空のアクションシーンの画面展開が早いです。

スカイフォール」が2時間越えたんで、途中ちょっと長いなぁーって思いましたが、本作は100分ちょっとで、ダレルどころではありません。最後まで、ハラハラドキドキ楽しく鑑賞しました。(もうちょっと長くして2時間くらいにしてくれたほうが、ストーリィがわかりやすかったかも。)

リアル007なんでしょうが、巨大な悪の組織が狙っていたのが水とは・・・・。そして、敵のボスもなんか弱くて、ダニエル・クレイグのほうが、よっぽど悪いやつに見えてしまいます。

第1作「カジノロワイヤル」が、これまでの荒唐無稽な007・・・。アメリカとソ連を戦わせ、その間に地球制服を狙うスペクター、それに対して、秘密兵器と強靭な体で立ち向かうボンド・・・。に別れを告げる快作だったのに比べて、本作は、すこし現実的になりすぎたかも。これだと、父さんの大好きな「ジョイソン・ボーン」シリーズといっしょになってしまいます。007はやはり、もう少し華やかさが欲しいです。

たぶん、この前見た「スカイフォール」は、50周年記念作ということで、じいちゃんみたいな年寄り向きに、少し修正をかけたんじゃないかと思います。