20年保証の包丁

我が家の包丁が壊れました。

刃と柄がはずれてしまいまいました。怪我がなくてよかったです。

20年間研がなくてよいという保証つきのすごい包丁です。「リチャードソン」という会社の「ゴールド・ファインエッジ」です。

家族は、愛用していました。研がなくてもいいということで、以前あった包丁研ぎ器もすでにありません。

書類保存ボックスをガサガサ探して、保証書を見つけてきました。2007年4月購入なんで、まだ一年たってません。

電話してみようとしましたが、どこにも連絡先電話番号がありません。ネットで調べてみても、通販の広告はいっぱい出てるんですが、会社そのもののHPが見つかりません。

なんか怪しいです。

仕方ないんで、手紙を書いて、現物と保証書と一緒に郵送しました。もちろん、コピーを取って。

数日後に、なんと、

新品が届きました。

「さすが、リチャードソンです。」疑ってすみません。

包丁をじっくり眺めると、刃先の片面のみ金色をしています。広告では、「マルテンサイトステンレスに、片面のみチタンコーティングした結果、20年間切れ味保証・・・・」だそうです。

むかし、粉末冶金部品の製造を担当してたんで、しょっちゅう、SUS304、SUS316の一般的なオーステナイト系ステンレスは扱ってました。たまに、ハードディスク内のマグネット関連部品で、フェライト系のSUS430も使ったことはあります。

マルテンサイトステンレスというのは初めてです。

あと、部品を製造する金型やカッタの、破損や磨耗の防止のために、チタンコーティングも、よく使ってました。

あの、金色は頼もしい輝きです。

ということで、学生時代に金属材料学で習った、「マルテンサイト」という言葉を懐かしく思いだしました。

(2008.01.13)