硝子の塔の殺人

知念さんの5冊目の本は、ベストセラーです。
お医者さんでもある作者なので、これまでは医療ミステリーでしたが、今作は本格ミステリーという評判です。

硝子の塔の殺人、知念実希人実業之日本社、2021.8、11月

Z_garasu

「奇妙な尖塔『硝子館』で起こる連続殺人事件の謎を名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬のコンビが追っていく。」

いやあーおもしろい。
雪で閉ざされた山奥の奇妙な館、密室連続殺人、名探偵・小説家・大富豪・執事など怪しい人物たち、懐かしい探偵小説のエッセンスが、500頁にぶち込まれています。
謎は解けたと思ったら、まだページが…。
それからが怒涛のどんでん返し。
よくもまぁこんなストーリーを考え出したもんです。
脱帽です。
ただ、ひとつ注文をつけるとすると、ちょっと長いかな。
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知念実希人(ちねんみきと)さんの作品の中でこれまで読んだ本は下記です。
仮面病棟、崩れる脳を抱きしめて、優しい死神の飼い方、時限病棟、硝子の塔の殺人