暗いところで待ち合わせ

乙一(おついち)さんは恐ろしい物語を書く作家さんです。
6冊目の本です。
比較的おとなしめという噂だったんで予約しました。

暗いところで待ち合わせ、乙一幻冬舎文庫、2002.04、16cm 262p、8月

Z_kurai

「犯人として追われるアキヒロは、視力をなくしたミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。」

不器用なふたり。
もっと、うまく世の中を渡っていけないのかともどかしく。
このふたりはいったいどうなるのかなと気になって、ほとんど一気読み。
死体がゴロゴロでてくる話しが多い乙一さんが、読んだ後、こんなさわやかな気分になる物語が書けるなんて…。
傑作だと思いました。
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乙一(おついち、別名:中田永一)さんの作品で読んだもののリストです。
「百瀬、こっちを向いて。」「失はれる物語」「Goth夜の章」「Gothリストカット事件」「Zoo」「暗いところで待ち合わせ」