院内カフェ

初めての作家さんです。
発刊直後の文庫本を読ませていただきました。

院内カフェ、中島たい子、朝日新聞出版、朝日文庫、2018.9、15cm 232p、8月

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「”ここのコーヒーは体にいい”と繰り返す男や、態度の大きい白衣の男が常連客。病院内のカフェで働く亮子は売れない作家でもある。」

章が変わるたびに、視点が変わります。
こっちがこう思っていたときに、相手はまったく違う気持ちでいたんだということに気づかされます。
マダム・スプラッシュに、ゲジデントとウルメ、そんなあだ名のつけ方が傑作。
中年夫婦の仲は、厳しい話になるかとおもわれましたが、手紙で・・・・。
最後のプレゼントでホッコリしました。
派手さはありませんが、しみじみとしたいいお話しでした。