物語のおわり

湊かなえさんは、「イヤミスの女王」と呼ばれているそうです。

イヤミスとは、ミステリー小説の一種で、読んだ後に「嫌な気分」になる小説のことらしいです。

つい最近、文庫化されたものを読ませていただきました。

物語のおわり、湊かなえ、文庫本 2018/1/4、14.8 x 10.5 x 1.4 cm、(朝日新聞出版、2014.10、20cm 293p)、2月

Monogatarinoowari1

「人生の岐路に立たされた人々が北海道へ。そこで手渡された紙の束。”未完の物語"を手にした時、新たな人生の歯車が動き出す。空の彼方、過去へ未来へ、花咲く丘、ワインディング・ロード、時を超えて、湖上の花火、街の灯り、旅路の果て」

ゆるくつながっている連作短編集かとみせかけて、最後で原点へもどってくるという手の込んだお話し。

イヤミスじゃなくて、少しほのぼのとする終わり方です。

湊さんはほんとうまいなぁー。

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文庫版の表紙は、リバーシブルになっています。

そして、湊かなえさんのメッセージカードつきです。

Monogatarinoowari2

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湊かなえさんの作品の中で、読んだことのあるのは下記です。

告白、贖罪(しょくざい)、リバース、Nのために、物語のおわり

このなかでは、最初に読んだということもあるんでしょうが、「告白」が一番。