昨夜のカレー、明日のパン

初めての作家さんです。

ブックカバーの著者歴をみたら、木皿泉(きざら いずみ)さんというのは、脚本家で、和泉務(いずみつとむ)と妻鹿年季子(めがときこ)夫妻の共作ペンネームだそうです。

この本が、そのふたりの初めての小説らしいです。

昨夜(ゆうべ)のカレー、明日(あした)のパン、木皿泉河出書房新社、2013.4、20cm 237p、2月

「七年前、二十五才という若さで亡くなってしまった一樹。結婚からたった二年の嫁テツコと、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともに彼の死を受け入れていく。連作短編集:ムムム、パワースポット、山ガール、虎尾、魔法のカード、夕子、男子会、一樹」

Sakuyanokare

8つの短編です。

一話は短く、その中で登場する人物が、次の物語で、少しずつ重なり合っていきます。

別にたいした事件は起こりません。

でも、最後まで読むと、なんかあたたかい気持ちになります。

いい本だと思います。