明日からお盆休みに入るんで、今日(8/10)は床屋さんへ行ってきました。
ひまな高齢者は、床屋へは休日じゃなくて、平日に行きましょう。
でも、そういう考えを皆持ってたみたいで、朝から年寄りでけっこうこんでいました。
週刊誌を読んでしまいました。
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西加奈子さんは、以前、「ふくわらい」を読みました。
不思議な感じのする作品でした。
で、次に選んだのが、ちょっと前の直木賞作品です。
上:2014.11、20cm 375p
下:2014.11、20cm 358p
「歩はイランで生まれた。父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けていた・・・。 」
主人公「圷(あくつ)歩(あゆむ)」の生まれてから中年になるまでを描いた物語です。
たんたんと進みます。
読みやすく、けっこう引き込まれます。
途中から、すこしずつ、雰囲気が変わります。
残酷な話になり、いったいこのお話しはどこへ行こうとしているのか不安な気持ちになります。
そして、「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけない」
「僕はこの世界に、左足から登場した。」そして、「僕は、左足を踏み出す」
最後の最後で、主人公「圷歩」は、作者の西加奈子さん自身なんだぁーって思いました。