キングスマン

昔、「007」の映画ファンでした。第3作「ゴールドフィンガー」、4作目「サンダーボール作戦」、5作目「二度死ぬ」です。

TVは「0011ナポレオンソロ(原題”アンクルから来た男”)」を毎週見ていました。

その後、TVも映画も、似たようなスパイものばっかしで、さすがに飽きてしまいました。

最近は、トムクルーズ版「ミッションインポシブル」や、ダニエルクレイブ版「007」で、スパイもの復活です。

そして、この映画の予告編を見たら、小道具や秘密兵器のたぐいを操る懐かしいスパイコメディものみたいだったんで、ちょっと面白いかもという軽い気持で映画館へ・・・・・・。

キングスマン」、2014年、KINGSMAN: THE SECRET SERVICE、129分、イギリス、初公開年月 2015/09/11、R15+、9/20(日)、海老名TOHO、字幕、夫婦割り2,200円

「仕立て職人のハリー。その正体は、国際的なスパイ組織“キングスマン”のエージェント。仲間の一人が何者かに殺害され、その欠員を補充するためハリーは、貧困地区で無軌道な生活を送っていた若者をスカウトする。」

King

軽い映画だと思ったら、いやぁー、とんでもない映画でした。

はちゃめちゃです。そして、面白い。

中盤で、「あっ」と驚くような展開となり、それをうけて、主人公が秘密基地潜入しての大暴れになります。

こんな映画を待っていたんです。

よい意味で期待を裏切る傑作です。

今年は、「マッドマックス」でNO1決まりかと思ってたんですが・・・。こっちのほうがいいかも・・・・。

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敵方の最強女殺し屋は、なんと両足義足です。そして、その義足が剣になっていて、相手を真っ二つに。おお、こわぃー。

対するキングスマンは、紳士靴から飛び出すナイフで対抗します。

これって、007第2作「ロシアより愛をこめて(公開時は”007危機一髪”でした)」の、女ボスがショーンコネリ・ボンドを追い詰める秘密兵器でした。懐かしーい。

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主役は、「英国王のスピーチ」のコリン・ファース。全身が英国紳士です。悪役ボスをサミュエル・L・ジャクソン、ほんとアメリカ人だなぁー、悪役を楽しそうに演じています。

ボスが、英国紳士を、ディナーに招待し、マックでおもてなしするシーンは、笑っちゃいました。

監督は、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」のマシュー・ヴォーン。新「X-MEN」のオファーを断ってこれを作ったそうです。

でも父さんは、X-MENに馴染みがなくて、それより、この監督が「キックアス」を作ったと聞いて納得してしまいました。

12歳の少女「ヒットガール」が悪人たちをたたき切ってしまうものすごーい映画でした。

「キックアス」は、スーパーヒーローもののパロディでした。そして、「キングスマン」はもちろん、過去のスパイ映画で見たことあるようなシーンのオンパレードです。

そうそう、「キックアス」は「R15+」でしたが、本作も、「R15+」です。

腕がへし折れ、首が飛び、顔にナイフが刺さります。そして、ものすごい大量虐殺が・・・・・。でも、いろいろ工夫してあって、それほど、残酷さを感じない映像でした。でも、見るときは、少し覚悟してください。

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キングスマンを目指して訓練する若者が飼うことになった犬につけた名前が「JB」。

教官「ジェームス・ボンドか?」、若者「違う」

ジェイソン・ボーン?」、「違う」

「じゃあなんだ」、「ジャック・バウアーだよ」

ここで、アメリカTVドラマか。なんか、ステキだなぁー。英国らしいおしゃれで残酷な英国映画でした。