今年に入って読んだ「凍りのくじら」は好きでした。
で、次に選んだのが・・・。以前、 松坂桃李さんと樹木希林の映画がありました。
「ツナグ」、辻村深月、2010.10、316p
「突然死したアイドルに。癌で逝った母に。喧嘩したまま亡くなった親友に。失踪した婚約者に。死者との再会を望むなんて、生者の傲慢かもしれない。」
読み始めると、5編からなる短編集かと思いました。ひとつずつがけっこうほったらかしで、終わります。そして、最後の「使者の心得」でそれらが全部つながってきます。
死者と生者とを再会させる使者(ツナグ)、それもたった一人と一度だけ。現実にはありえない話ですけど、どんどん引き込まれます。
「凍りのくじら」同様、生きている者と死者とのふれあい・葛藤・もろもろが描かれています。また、他の作品も読んでみたくなりました。