TVドラマが始まると知って、原作を図書館で検索しました。意外と行列が短かったんで、そのうちくるだろうと、気長に待つつもりで予約しました。
TVドラマ初回は2時間スペシャル。ふたりで見たんですが、ほんとおもしろかったです。香川さんと西島さんの掛け合いはなんとも絶妙です。
ですが、2・3回で失速したような。第4回でふたりでギブアップ。見ていてイライラするんもんで。
ということで、4回目のあとの放映は見るのをやめようと決めたとたん、本が届きました。
「流星ワゴン」、重松清、2002.02、389p
「37歳・秋、『死んでもいい』と思っていた。ある夜、不思議なワゴンに乗った。そして・・・、自分と同い歳の父と出逢った。僕らは、友達になれるだろうか。」
一気に読みました。おもしろい。そして、読み終わって、そうだよなぁー。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいに、過去にさかのぼって動き回って、「現実」の悲惨な家庭環境が、バラ色ファミリーになっていたなんて、とうていありっこなしです。
もし、存在したら、ドラえもん流のパラレルワールドが、そこらじゅうに、いっぱいできちゃって、ややこしくてややこしくて。
過去でなにをやっても、現実は変わらない。それが繰り返し繰り返し。でも、現実は変わらなくても、結局、その当事者本人の気持ががどうなるか・・・・・。
それがもしかしたら、未来を変える力になるかもって・・・・・。
ハッピーエンドでもバッドエンドでもない終わり方です。とっても好きなエンディングです。
それにしても、父さんが気になったのが、本を4分の3まで読んだところで、「これって、TVで見たような」。細かな部分で少しずつ違ってるんですが、特に、主人公の妻の心の病の設定が、TVではギャンブル依存症。でも、原作はそんなもんじゃなくて・・・・・。
ということで、たぶんドラマは10回続くと仮定したら、あと6回いろいろやって、本の厚さでたった四分の一の話しを大きく膨らませるんでしょう。
それはそれで、脚本家の腕の見せ所で、TVドラマは原作ともしかしたら違った新しい展開になるかも・・・・。