ねじまき鳥クロニクル(1・2・3)

今年のノーベル物理学賞は、青色LEDで、3名の日本人の方が受賞されました。うれしいことです。

で、毎年話題になる文学賞は、今年も選ばれませんでした。

去年までは、なんでこんなに大騒ぎするのかなぁーって思ってたんですけど、今年は、取ってくれればいいなぁーって思っていました。落選してまぁ残念だったですが、毎年、こうやって、わいわい期待するのも、年中行事で楽しいかも・・・。

1Q84 BOOK1~3」、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」、「羊をめぐる冒険」、「ダンス・ダンス・ダンス 上 下」を読みました。

会社員時代なら絶対手を出さない分厚くおもーい本が、どど~~んと3冊です。

ねじまき鳥クロニクル」、 村上春樹

第1部 泥棒かささぎ編、 1994.04 、308p

第2部 予言する鳥編、1994.04 、356p

第3部 鳥刺し男編、1994.04 、492p

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「ねじまき鳥が世界のねじを巻くことをやめたとき、平和な郊外住宅地は、底知れぬ闇の奥へと静かに傾斜を始める。そしてその僕の前に、ねじまき鳥の年代記(クロニクル)が、・・・・」

村上さんというのは、ちょっと離れると、なんとなく、また、読んでみたくなります。癖になるというか・・・。

マルタ・クレタ姉妹、ナツメグ・シナモン親子、本田さんに間宮中尉、そして笠原メイ、いろんな登場人物がいろんな話しを語ります。

やさしい文章でスラスラおもしろく読めます。でも、それぞれの内容は、関連がない話が次から次へと・・・。でも、もしかしたら、奥底で関係があるのかもと深読みして・・・・。でも、最後まで行くと、結局、そんなに関係なかったんじゃないかと・・・・、でも、やっぱり関係あるような・・・・。

「ある種の『暴力』を含む『悪』と、それに抵抗する『力』との争いが、場所を変え、時代を超えて、代々引き継がれ」、そして、最終的に、「愛する人を闇の世界から奪い返そうとする」物語になったんじゃないでしょうか・・・・。

クミコさんは、いまは拘置所内ですが、とりあえずは、帰ってきて、「よかった、よかった」です。

そういえば、牛河さんの登場には、ちょっとびっくりしました。このひとは、その後、タマルに消されてしまうんだなぁーって思うと、なんかちょっと可愛そうな・・・・。