以前、「博士の愛した数式」を読みました。そして、次は・・・・・
「ことり」、 小川洋子、2012.11、249p
「世の片隅でことりのさえずりにじっと耳を澄ます兄弟の一生。図書館司書との淡い恋、鈴虫を小箱に入れて歩く老人、文鳥の耳飾りの少女との出会い…。」
「博士・・・」は、記憶の続かない先生のお話でした。今回は、ことり語しか話さない兄と、それを理解できる弟(ことりの小父さん)のお話です。
前半は兄弟の毎日が、後半は弟とその周辺の人々との交流が、淡々と描かれていきます。
お兄さん、そして、ことりの小父さんは幸せな一生だったんでしょうか。
ことりの小父さんの最期が、メジロと一緒で良かったです。
ほんわかした、ほんのちょっとだけつらい物語でした。