重力ピエロ

人気のある作家さんです。ちょっと前の作品を選びました。

「重力ピエロ」、 伊坂幸太郎、 2003.4、337p

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「連続放火事件の現場に残された謎のグラフィティアート。無意味な言葉の羅列に見える落書きは、一体何を意味するのか?」

推理小説のような進み方なんですが、途中で、これは家族の物語なんだって気づきました。悪いやつは徹底的に悪く、なんか、時代劇の鼠小僧を見るような印象を持ちました。

弟「春」の出生設定自体になんか無理があるなぁーって思いました。ですんで、重いテーマもなかなか入り込めません。でも、兄弟の会話の面白さで、止まらなくなります。そして、父親の一言二言。家族っていいなぁーって思います。

時々現れるストーカ「夏子」さん。彼女が登場すると、ホッとします。面白い本でした。