阪急電車

横浜の人たちは、急カーブを高速走行する京急を自慢します。そして、大阪の人間は、車体の色が地味ーなこげ茶色の阪急電車を誇りに思っています。

大阪生まれの父さんは、通学経路は、近鉄国電、京阪だったので、阪急はたまにしか乗りませんでした。でも、あの電車の姿はほんとすばらしいと思っていました。今年の4月に、USJから伊丹空港までの帰路で久しぶりに乗ることができてうれしかったです。

阪急電車」、有川 浩(ありかわ ひろ)、2008.1、221p

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「恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車…。8駅から成る、片道わずか15分間の阪急電鉄今津線で、駅ごとに乗り降りする乗客の物語。」

移動図書館がやってきて、14:30に予約していた本を受け取り、すぐ読み始めて止まらなくなり、17:30に読み終えてしまいました。

駅名が各章のタイトルとなり、電車が1駅進むごとに別の人たちを主人公に、リレー形式で話が進みます。なんか、そんな構成が新鮮です。なおかつ、舞台が、よく利用する電車内というところが、身近に感じられるところだと思います。大阪弁もよかったなぁー。

「ダーク」を読んだ直後だったんで、たぶん、その反動だと思うんですけど、なんか、幸せないい気分になりました。ちょっと正しすぎるかなぁーとも思いましたけど。

父さんは、作者の方は、ずーーーと「ひろし」さんだとばかり思っていました。あとがきで、女性ということがわかり、びっくりしました。次は「図書館戦争」を借りようかと思っています。