ジプシー・フラメンコ

夕刊の映画案内で、上映されていることを知りました。

渋谷駅まで遠征して、文化村交差点を左折して、ホテル街へ入ってすぐ右の、「こんなとこ?」というような雑居ビルの3階に小さな映画館がありました。

「ジプシー・フラメンコ」(2012年製作、スペイン)、8/20(水)11:00~本編84分、ユーロスペース1 (92席)、シニア割り1,200円

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「生誕100年の伝説のフラメンコ・ダンサー、カルメン・アマジャの踊りを甦らせるべく、バルセロナのミュージシャンが、アマジャの姪とその娘を招き、メルセ祭でのライブを目指す姿を、バルセロナにあるジプシー・コミュニティ内部にカメラを据え、フラメンコの真髄に迫るドキュメンタリー。」

父さんは、カルメン・アマジャという方をまったく知りませんでした。

全編、フラメンコらしいフラメンコです。「カタカタカタ・・・・・・・・」靴の音はものすごいスピードです。

ギターの音色、そして、「ジプシーとして生まれただけで 悪い人間だと決めつけないでくれ—」と、切々とした歌声。フラメンコにどっぷりつかるような感じです。

比較的ダンサーの上半身ショットが多かったんで、欲を言えば、もっと全身を撮ってほしかったと思います。

この映画には、もうひとり主役がいます。冒頭で、映画「バルセロナ物語」のアマジャのステップを見て、「マシンガンみたい」ってつぶやくファニート少年です。女の子みたいに髪が長いです。彼が父親に赤い靴をねだります。オーダーメイドです。

ラストシーンは、出来上がった真っ赤なフラメンコシューズを履いて、街中で、弟にフラメンコを教えるシーンで終わります。ドキュメンタリーと言いながら少し演出が入っているような、でもホッコリします。

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