天地明察

見たいと思っていましたが、映画を見逃してしまい、DVDを借りるんなら、原作を読むか、ということで、予約して移動図書館で借りました。

天地明察」、冲方丁 (うぶかた とう)、2009年11月30日、P475

Tentimeisatu

「将軍に囲碁を教える名家に生まれた青年・安井算哲は出世に興味が無く、大好きな星の観測と算術の問題解きに夢中になっていた。将軍・徳川家綱の後見人である会津藩主・保科正之は、そんな算哲に興味を示す。折しも、800年にわたって使われていた中国の暦のズレが大きな問題になり始めていた・・・・・・」

江戸時代が舞台で、碁・算学・天文学が題材ということで、最初はなんとなくすごーく読みづらかったです。

でも、読み進めていくうちに、止まらなくなります。

めちゃくちゃ面白い。すばらしいの一言です。

実在の人物を題材にした小説なんで、たぶん、書いてあることが全部が全部ほんとうだったとは思いませんが、それでも、主人公の暦作りに人生を賭けた姿勢には、感動してしまいます。そして、彼に協力した回りの人々の力に。どんどん亡くなっていく人たちの思いを一身に受け止めて、まい進する算哲。

こんなすごい人物が江戸時代に居たなんて、ほんと驚きです。

冲方さんのほかの作品も読んでみたくなりました。