ニュー・シネマ・パラダイス

昔、近所のレンタル店で、「ニュー・シネマ・パラダイス」のビデオを借りてきて、二人で見ました。

でも、どうも、すごーーく引っかかることがあって、もう一回、映画館でちゃんと見たいと思っていました。

12/4(水)、TOHO海老名、初めての「午前十時の映画祭」鑑賞です。ですので、割引なしの1000円×2名。

平日の朝早くから、こんな古い映画なんか見る人なんて、そんなにいないだろうと思っていたら、どんどん、お客さんが入ってきて、けっこうな人数で、びっくり。

昔の名作映画を朝十時から一回のみ2週間上映してくれるのが、「午前十時の映画祭」です。

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シチリアの小さな村にある映画館パラダイス座。そこで青春時代を過ごした映画監督サルヴァトーレが、当時、慕っていた映写技師アルフレードの訃報を聞き、故郷に帰ってくる。そして、少年時代、青年時代の思い出に浸っていたサルヴァトーレが受け取ったアルフレードの形見には、映画への愛とアルフレードの想いがぎっしり詰まっていた……。」

エンニオ・モリコーネの美しいメロディにのって、イタリアの白い街並みを背景に、そこで繰り広げられる人々の人生模様、そして、ラストで主人公が見る形見の、カットされたキスシーンのみを集めたフィルムは、もう 涙なしでは見ることができません。

以前見たビデオは、たぶん「完全オリジニナル版」というものだったんだと思います。

哀しく、そして、心温まる作品でした。でも、「長~~い。それに、ベタベタのすれ違いメロドラマだなぁー・・・」って思いました。

3時間ありました。

で、その後、1989年に日本の映画館で公開された時の「劇場公開版」というのは、2時間だということを知りました。

今回、2時間版を見て、追加された1時間というのは、主人公のトトが恋人エレナと別れなければならなかったわけ、そして、それにアルフレードが深く関わっていたこと、葬儀のために帰ってきた主人公が、偶然エレナそっくりの若い女性を見つけ、後を追いかけて、すでに母親になっていたエレナを探し出して、再び会うことに・・・・、などというシーンであることがわかりました。

2時間版が、映画館と映画への想いが強いのに対して、3時間版は、トトとエレナの人生の比重が重くなっています。ちょっと印象が違ってしまう2本の映画です。

どちらも感動的な作品ですが、父さん的には、どちらかと言うと、今回見た2時間版のほうが好きです。

「映画は、2時間にまとめてくれなきゃ」という思いもあるので。

ぜひぜひ、この機会に、多くの人に、映画館(シネマ・パラダイス)で、この映画を見てほしいです。

「あーぁ、よい映画を、映画館で、ちゃんと観ることができて、よかったぁー・・・・」