キングコング

キングコング本牧MOVIX、夫婦割。

小さい頃、TVで「キングコング(1933)」を見ました。白黒でコングも分解写真のようなギコチナイ動きでした。でも、面白かったです。こんな映画を大昔に良く撮ったなぁ、と感心しました。

30年前、期待して「キングコング(1976)」を見に行きました。ほんと面白くなかったです。いまはもう消えてしまった貿易センタビルに登ったコングを軍用ヘリが打ち落とします。ジェット戦闘機だろー出動するのは、って思いました。

それが尾を引いてました。それに3時間という上映時間が気になってました。「タイタニック」は途中でお尻が痛くて、退屈で、どうしようもありませんでした。それでも、見に行ったのは、監督が「ロード・・」のピータ・ジャクソン。そして、「戦場のピアニスト」の頼んなさそうなエイドリアン・ブロディの顔が気になったからです。

結果は「面白い!★★★★☆」です。良くぞ、これだけの映画を作った、という感じです。まずは、時代を1930年代の貧困のニューヨークへ戻したのが成功しています。「ALWAYS三丁目の夕日」みたいに、CG駆使して、昔のアメリカを描いています。そして、髑髏島の気味悪さ。さらに、ジェラシックパークみたいに出し惜しみせずに、T-REX3頭とコングのバトル。すさまじいものです。ゴジラも見習え。どうやって、あのコングをニューヨークへ運んできたのか?、などという疑問なんかふっ飛ばします。それを描いていたら、また、3部作9時間になってしまいます。

あれっと思ったのが、主役がなんと、「スクールオブロック」のジャックブラック。機内映画で偶然みた、「ダメロッカーが偽教師になって、小学生ロックバンドで優勝する」感動コメディ作です。ヒロインが「リング」ナオミ・ワッツ。最初聞いたときは、もっと若い美人スターがいなかったんかいなぁ、と思いました。でも、そうだそうだ設定が売れないちょっと美人の女優だったんです。ぴったりぴったり。

おそらく、この映画は、日本では、ハリポタに押されて、大ヒットしないでしょうが、ほんと惜しい気がします。蛇足ですが、「キングコング対ゴジラ(1962)」で、両者は熱海城で引き分けました。でも、その時のゴジラが身長50mです。今日の映画で、コングは7mくらい。勝負になりません。どうなってんの?