腹腔鏡手術

けっこう年とってくると病気・手術の話題が多くなります。父さんも10年前に胆嚢を切除しています。けっこう同じ病気の方が多く、時々問合せがあります。以前、メモしたことがあるんで、まとめなおしました。

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・1993年秋、41歳、会社の初めての人間ドックの超音波検査で、「胆嚢に異常(ポリープ)あり」。

・自覚症状まったくなし。

川崎病院で、再度超音波検査の結果、「胆嚢ポリープ」と診断される。

・主治医から「帝京大学溝口病院外科」の紹介状をもらう。

帝京大での診察の結果、「最悪、悪性の場合もあるので、入院検査しましょう。その結果しだいではそのまま手術も。」との説明あり。

・1994年2月帝京大学溝口病院へ入院。

・1日絶食して検査。胃カメラで十二指腸から胆嚢に向かって、造影剤を吹き込んで、レントゲン撮影。

・検査の結果、「ポリープです。悪性の場合もありますので、胆嚢を切除しましょう。腹腔鏡手術ですので、痛みも少なく、復帰も早いです。」

・担当医から、「胆嚢は胆汁をためておく袋です。胆汁は肝臓で作られ、役目はママレモンと思ってください。脂っこいものを分解します。胆嚢はなくても大きな障害にはなりません。」

・あとで、調べたら、胆嚢の腹腔鏡手術では帝京大学は有名みたいでした。そのころはけっこう新しい手術法で、おなかに3箇所小さな穴をあけて、腹腔鏡という内視鏡をいれて手術するとのことです。

・手術前検査をしたりして、結局入院1週間後に手術。

・手術後一日は集中治療室、その後普通病室へ。

・切除の結果、胆石が胆嚢の壁にへばりついていたとのことです。

・正式病名が、「胆石」へ。

・手術1週間後退院。入院から2週間です。

・1週間、自宅で療養し、結局、3週間会社を休みました。

・その後しばらくは、脂っこいものは避けるようにしていましたが、特に異常もなかったので、その後、食べ物はまったく気にしていません。

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ちょっと前に、この腹腔鏡手術のミスで患者が亡くなり、執刀医らが逮捕された、というニュースがありました。前立腺がん摘出を、腹腔鏡手術のマニュアルを読みながらやっていた、という信じられない医者たちです。「新しい設備なんでやってみたかった。」という動機らしいです。昔の医療ミスというのは、きわどいものが多くて、なかなか裁判でもミスを立証できない、というのが普通だったかと思います。こんなヘボ医者たちに比べれば、まだ「財前教授」のほうがマシのような気がしてきました。あのひとは手術だけはうまかったみたいですから。