栞と嘘の季節

米澤さんの25冊目の本は、「本と鍵の季節」に続く、図書委員シリーズ第2弾です。

栞と嘘の季節、米澤穂信集英社、2022.11、20cm 365p

202212221

「高校図書委員の堀川次郎と松倉詩門。図書室の返却本の中に、トリカブトの花の栞を見つける。」

米澤さんの学園ミステリーもののひとつですが、前作に続いて、ダブルホームズの堀川と松倉の会話が絶妙の面白さ。
このふたりを含めて、登場人物たちの嘘があばかれる瞬間がゾクゾクします。
トリカブトの毒の使い道など、ちょっと展開にひっかかるところもあるんですけど。
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米澤穂信(よねざわほのぶ)さんの作品の中でこれまで読んだものは下記です。
満願、儚い羊たちの祝宴,、氷菓春期限定いちごタルト事件さよなら妖精、王とサーカス、折れた竜骨、インシテミル、本と鍵の季節、愚者のエンドロール夏期限定トロピカルパフェ事件クドリャフカの順番、Iの悲劇、追想五断章、ボトルネック遠まわりする雛ふたりの距離の概算、いまさら翼といわれても、真実の10メートル手前、リカーシブル、黒牢城、秋期限定栗きんとん事件(上下)、巴里マカロンの謎、犬はどこだ、栞と嘘の季節