「凍りのくじら」を読んで傑作だと思いました。
「ハケンアニメ」を読んでおもしろいと思いました。
そのまえに、昔の本を読もうと・・・・。
上巻:2007.1、18cm 243p
下巻:2007.1、18cm 317p
「人気作家チヨダ・コーキは、売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちと共同生活を始めた。謎の少女・加々美莉々亜の出現により、変化を始める…。」
上巻は読むのがしんどい。
スロウハイツの住人たちが登場し、淡々とバラバラなストーリーが続きます。
それが下巻になったら、もう怒涛の展開です。
そして最終章。
ここまで読んでよかったぁーって。
上巻でちりぢりばらばらだったピースが、ピタァ ピタァとはまっていきます。
気持ちいい。
もしかしたら、これは辻村さんの作品の中のベスト1なんじゃないかと。
傑作だと思います。
------
これまでに読んだ辻村深月さんの作品は下記です。
凍りのくじら、ツナグ、ぼくのメジャースプーン、ハケンアニメ!、 スロウハイツの神様(上下)
------
「凍りのくじら」には、ドラえもんのひみつ道具がいっぱい登場します。
辻村さんは、ドラえもんの大ファンだそうです。
現在公開中の「ドラえもん のび太の月面探査記」の脚本は、辻村深月さんが担当したそうです。
かってのトキワ荘には、手塚治虫さんのもとに、藤子・F・不二雄さんも住んでいました。
スロウハイツは、現代版トキワ荘なんでしょう。