明日の記憶

荻原浩さんは、「海の見える理髪店」に続いて4冊目です。

たしか、昔、渡辺謙さんで映画化されていたと思います。

明日(あした)の記憶、荻原浩、光文社、2004.10、20cm 327p、8月

「最初は物忘れ程度に思っていたが、人ごとだと思っていたことが我が身に起きてしまった…。若年性アルツハイマーの初期症状と告げられた佐伯には、記憶を全て無くす前に、果たさねばならない約束があった。」

Asuno

50歳の男性が若年性アルツハイマーを患い、日々失われていく記憶、それに比例するように増していく恐怖。

他人事とは思えない。

つらい。こわい。

文章は意外とおさえ気味。

それに助けられて最後までたどり着いて、でも、最後の一頁はもうどうしようもなく・・・・・・・。

他の人にはすすめにくい本ですが、読んでほんとよかったです。

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荻原浩(おぎわら ひろし)さんの作品で読んだものは下記です。

ハードボイルド・エッグ、誘拐ラプソディー、 海の見える理髪店、明日(あした)の記憶