「誰か」、「名もなき毒」、「ペテロの葬列」を読みました。
ペテロで、退社・離婚した杉村三郎がどうなったのかを知りたくなりました。
続編の「希望荘」を図書館から借りることができました。
希望荘、宮部みゆき、2016.6、460p、4編収録、「聖域」「希望荘」「砂男」「二重身」
「家族と仕事を失った杉村三郎は、東京に私立探偵事務所を開業する。ある日、亡き父が生前に残した『昔、人を殺した』という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。」
小説のなかの話しなんですけど、どうしても、杉村三郎のその後が気になって気になって・・・・。
一旦、帰郷した彼は、再び上京し、古い借家を借りて探偵事務所を開きます。
そして、その後の大地震で、事務所が傾き、大家さんの邸宅の片隅に事務所を移します。
周りの人たちにも恵まれて、そして、なにより、あの”睡蓮”のマスターも近所に引っ越してきました。
よかったぁーーーーー。
4つの短編です。
なんかすごい事件になりそうで、結局、なにも起きない物語があるかと思えば、たいしたことないと思ったら、とんでもない闇が顔を出す物語まで・・・・。
「砂男」は、帰郷した杉村三郎が、なぜ上京して探偵になったかの理由が書かれています。
「誰か」から「ペテロ」までの3作は、杉村三郎を探偵として登場させるためのお膳立てだったんじゃないかと思ってしまいます。
次はたぶん長編物語でしょう。
それから、TVドラマの続編のほうも気になっています。
4編なんで、「負の方程式」とあわせて、5作を前後編で10回くらいにするんじゃないかなぁ。
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今回、比較的新しい本を図書館で借りることができました。
図書館は、同時に予約できるのは最大6冊なんで、あんまり行列の長いものばかり予約してしまうと、目先読む本を借りることができなくなってしまいます。
でも、あんまりいっぱい借りちゃうと、2週間なんで、せっかく借りたのに読めないってことも。けっこう配分が難しいです。
父さんの場合は、2冊くらいを少し行列の長いものの予約にあてています。
「希望荘」は、「8ヶ月くらいの長~い行列」だったんですが、「そのうち来るだろう」と予約していました。お金はないけど、時間はあるし、気は長いんで、ひたすら待っていました。
いぜんから、「本が売れない」という出版不況の原因は、図書館だという説があります。
父さんは、図書館もひとつの原因かもしれませんが、やはり、ゲームなど他の楽しみがいっぱい出てきて、本を読む時間が少なくなってきたのが大きいんじゃないかと思っています。
出版会社からは図書館へ、「図書館の新刊貸し出し1年間猶予」という要請がでています。まだまだ結論が出ていない状況ですが、父さんは、この提案はやってみればいいんじゃないかと思っています。