海賊とよばれた男(上下)

永遠の0』を読みました。最終章は涙なしには読めません。

次に選んだのが、ちょっと行列は長めだったんですが、本屋大賞作品です。

作者の方は、最近は、マスコミ批判などで、けっこう、世間を騒がせている方です。

海賊とよばれた男

上巻、百田尚樹(ひゃくた なおき)、2012.7、380p

下巻、百田尚樹(ひゃくた なおき)、2012.7、362p

本屋大賞(2013年)

「敗戦の夏、異端の石油会社”国岡商店”を率いる国岡鐵造(くにおかてつぞう)は、なにもかも失い、残ったのは借金のみ。そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。しかし、社員ひとりたりとも首にせず、旧海軍の残油集めなどでしのぎながら、たくましく再生していく。」

Kaizoku

Kaizokuge

すごい話しです。

たぶん、実話+少しの創作だと思うんですけど・・・・。

主人公が、ゼロ戦から降りてくる「宮部」という人物を目撃する箇所なんて、ちょっとしたお遊びでしょう。

読んでいる途中で、「国岡」なんて石油会社聞いたことがないなぁーって。

参考文献欄を見て、ナットク。

あの「イデミツ」なんだぁー。創業者のイデミツサゾウさんという方の伝記小説なんです。

「ニッショウマル」という巨大タンカーは、名前だけはなんか記憶にあります。でも、「ニッショウマルジケン」は父さんの生まれた年に起こったことなんで、さすがに・・・・。

アメリカや日本国内の石油会社すべてを敵に回し、英国包囲網を突破し、イランから石油を運ぶなんて、信じられない奇策です。そんなことをやってのけた人物が、つい最近(1985年、95歳)まで、生きておられたなんて・・・。

とにかく「すごい」のひとことしか出てこないお話しです。

そして、そんな偉大な人物がいたことを知って、ほんとに良かったと思います。