エクソダス:神と王

40年位前に、リバイバル上映で、「ベンハー」「クレオパトラ」「十戒」を立て続けに見ました。

十戒」は、60年前の1956年製作で、 監督セシル・B・デミル、主演がチャールトン・ヘストンユル・ブリンナーで、4時間近いスペクタル超大作でした。

エクソダスの予告編を見て、これは、たぶん、十戒のリメイクだろうなぁーって想像がつきました。

エクソダス:神と王」、(2014)、150分、アメリカ、

2/4(水)、3D日本語吹き替え版、海老名TOHO、シニア割り1,400円

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「『グラディエーター』の巨匠リドリー・スコット監督が、40万人のヘブライ人奴隷を解放するため、エジプト国王に立ち向かったモーゼの姿を、旧約聖書の“出エジプト記”をもとに描いた歴史スペクタル巨編。」

やはり、お金と時間をかけた映画は見ごたえ十分。

めちゃくちゃおもしろいということもないし、めちゃくちゃ感動もしないんですが、映像は目を見張るものがあります。これは映画館で見るべき映画で、絶対見て損は無いと思います。

エジプトでは上映禁止だそうです。エジプトが悪役になってるんでしかたありません。

十戒」はやたら長かったんですが、これは2時間半にまとめてくれたんで、良かったです。

リドリー・スコット監督はもうすぐ80歳です。すごいの一言です。父さんはなんと言っても「エイリアン」です。この前の「プロメテウス」はどうかなぁーって思いました。その雰囲気はこの映画でも、エジプトを襲う「十の災い」で、巨大わに、蛙やイナゴの大群に現れています。気持わるー。

主演はクリスチャン・ベイルさん。悩めるバットマン同様、モーゼもいつも悩んでいます。

十戒」では、チャールトンヘストンさんが、力強く両手をあげて紅海を割ってしまいましたが、この映画のモーゼは、悩んで朝起きたら、引き潮で海の中に道が・・・。なんか、けっこうアッサリしていましたけど、父さんはこの設定は好きでした。

十戒」では、神様が石版へいなづまで書いたのですが、この映画では、モーゼ自身が神のお告げで石へ彫っていきます。旧約聖書ではどうなっているのかは、父さんは知りません。

エクソダス」と言うのは、「出エジプト記」という意味だそうです。

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昔、ドラえもんを見ていたら、ドラえもんのび太くんのために、「十戒石版」という道具を出しています。「石版に戒め――要は『決まり』を刻むと、それを守らなかったものは雷に打たれる」というもので、のび太君は、「のび太のお小遣いを減らすべからず」と書いて、小言を言ったママが雷に打たれて・・・・・・。

ドラえもんというのは、すごいドラマでした。

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エクソダス」のラストは、年とったモーゼが、十戒石版の入った箱とともに、馬車に揺られているシーンで終わります。モーゼと民衆の旅は長く続いたようです。

その石版の入った箱は、その後行方不明になって、発見されていないみたいです。

でも、ほんとうは発掘されていました。埋もれていた箱を掘り返したのは、インディ・ジョーンズです。シリーズ第一作「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」で、ナチスドイツとジョーンズ博士が、奪い合ったのがこの十戒石版の箱だったんです。なんちゃって。