世界の終りと・・・

天地明察」を移動図書館で受け取れるように予約しました。そのとき読んでいた「1Q84(3)」を予想外に早く読んでしまいました。そのため、本のない状態が一週間発生することになりました。

スポーツクラブ最寄図書館へ本を探しに行きました。でも、その日は、フラメンコライブを見に行く予定でしたんで、そんなにブラブラしている暇がありません。そのため、「1Q84」が並んでいた棚へ直行しました。その棚で、とりあえず1冊で読める本を探しました。やたら分厚かったんですが、これを借りました。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(村上春樹、1985年6月、618p)、実際に借りたのはその後出版された新装版です。

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「SF的な冒険話の『ハードボイルド・ワンダーランド』と、自分の影を失うことで心まで失っていく男の『世界の終わり』という物語が、互い違いに並行して語られていく・・・・」

二つの物語は、全く無関係なものみたいなんですが、少しづつ読み進めていくうちに、実は深いところでつながっているということがわかりはじめてきます。そして、終盤、『ハードボイルド・・・』の主人公は、この世界から消えたくないと思います。そして、『世界の・・・・』の主人公は、自分が住むありえない今の世界を自分自身が作ったことに気づき・・・・・・。

読めば読むほど、読む人間の頭が混乱してしまうようなお話です。でも、その混乱はいやなものではなく、楽しく、わくわくするものです。

よくぞこんなお話しを作ったものだなぁーって感心します。反対に作者の方の頭の中を見てみたいと思うくらいです。

たくさんの人たちが、村上春樹さんのファンになることが当然だと思ってしまいました。父さんもその一人になりそうです。

読んで一言、「あーあ、楽しかった」。