ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝

このええ加減な題名、そして、予告編の安っぽさ、父さんの苦手な3Dと字幕版のみ上映ということで、本来なら絶対見ない映画なんですが・・・・。

ジェット・リー主演、ツイ・ハーク監督」となれば、あの「ワン・チャイ」以来のコンビということで、これは絶対に逃せないということで、何はともあれ、映画館へ。

ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝」、1/16(水)、海老名TOHO、ひとり(シニア割り)鑑賞、3D字幕版、3Dメガネ込みなんで、1400円(次回からは、メガネ持参で1300円だそうです)。2013年の1本目です。

レディースデイなんで、映画の自販機前は女性でいっぱいです。で、向かっていくスクリーン1では、「レミゼラブル」。こっちのスクリーン5はガラガラでした。

320320344089_01_06_02

とんでもない映画です。そして、めちゃくちゃな映画です。冒頭から、ワイヤーアクションに、異常に飛び出る3Dが必要以上に、これでもかというくらい満載です。

大木やら短剣やら折れた剣やらが、バンバン目の前へ飛んできます。主演のジェットリーも出し惜しみなんかなしで、最初から画面へ飛び出してきます。

そして、次から次へと出てくる王朝側の高官たちが、偉いくせに、めちゃくちゃ強い。それにもまして、女侠客、女盗賊など、こっちも次から次へと出てくる女性が、またまた武術の達人ばかり。

強ーーいあくの強そうな人物が次から次へと登場して、話がどんどんややこしくなるんですが、そんなことはどうでも良くなるのが、次から次へと飛んでくる短剣です。

皇帝の子供を身ごもって逃げる女官、追いかける邪悪な高官、命を狙う義賊、彼を探す女侠客、60年に一度の嵐で現れる黄金宮を待つ女盗賊たち・・・・・。そして、戦いの最中に巻き起こる大竜巻。お話なんか関係ないって思ってたんですが、意外とひねっていて面白く、終盤大どんでん返しもあって、終わってみたらスーーーとした爽快感があります。

たぶん、みんな思ってるんでしょう、「もっと、ジェットリーのカンフーが見たかった」って。でも、それは次回作へ期待ということで、今回は、ハチャメチャな快作に、父さんは、最後まで楽しく面白く見ました。

昔、カンフー映画に、はまったときがありました。レンタルで借りてきたのが、医師にして武道家という英雄・黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)を、ツイ・ハーク監督=リー・リンチェイ(李 連杰)主演というコンビのワン・チャイ(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ)シリーズでした。

リー・リンチェイは、中国全国武術大会において連続優勝したなんて聞いてました。本物の武道家だって。

彼は、ジョットリーとなって、「リーサル・ウェポン4」や「キス・オブ・ザ・ドラゴン」などの欧米映画へに出演しました。そのジェットリーも、もう50歳です。

ガラガラの客席をみるとたぶん日本ではヒットしないと思いますが、おしゃれで画面が綺麗なハリウッドや日本映画を見飽きた方には、「ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝」は、うってつけの、はちゃめちゃぶっ飛び作です。あーぁ、すっきりしたぁー。