丹波さん

丹波さんが亡くなられました。砂の器やGメン75、大霊界といろいろあるんですが、父さんが一番印象に残っているのが、「007は二度死ぬ (1967)」のタイガー田中役です。

007人気のピークを過ぎた5作目です。日本ロケで、話題になりました。

島根沖の無人島に悪の組織スペクタが宇宙船捕獲用ロケット基地を密かに建設しました。それを探りに日本へ来たボンドが、秘密諜報機関「忍者部隊」の田中と協力して、基地を破壊します。

登場シーンで「マイネーム イズ タイガー」。丹波さんはショーンコネリにまったくひけを取らず、堂々としていました。長台詞はなかったように思います。

でも、このとき感じたのは、日本を舞台にすると、どうしても富士山、芸者、相撲といった映像の連続で、やっぱこうなっちゃうんだなって思いました。

そうそう、手裏剣で姫路城の白壁に傷つけて、非難ゴーゴーだったのもこのときです。

007シリーズは前作サンダボール作戦くらいから落ち目になり、本作品で決定的になりました。でも、父さんは、楽しく見てました。